硬化療法後合併症
(1)しこり
硬化剤を注入した部分に、しこりができることがあります。一般に治療後2、3週目頃でしこりが最も目立ち、その後徐々に小さくなります。普通は2、3ヵ月であまり気にならない程度に縮小し半年くらいで完全に消えますが、元の静脈瘤が大きいと1年以上かかることもあります。
(2)色素沈着
硬化療法を行った部位が、血管に沿って茶褐色になることがあります。治療後2、3ヵ月で最も目立つことが多く、消えるのには1年以上かかることも珍しくありませんが、あとが残ることは滅多にありません。
(3)静脈炎
治療後2、3週間、ときに2、3ヵ月経ってから固まった静脈瘤に一致して赤く腫れて、ひりひり、ずきずき痛むことがあります。これは血栓性静脈炎を起こしたためです。いずれ治まるので心配はありません。早く治すには内服薬・塗り薬が有効であるため、そのような症状が出た場合には早めに外来を受診してください。
(4)皮膚壊死
高い濃度の硬化剤が血管の外に漏れた場合、皮膚壊死を起こす可能性があります。硬化療法を行った場所が青黒くなったり痛みが強い場合には、すぐに受診してください。
(5)深部静脈血栓症
硬化療法の合併症としてごくまれに、深部にある静脈に血栓が生じることがあります。急に脚が腫れた場合には、深部静脈血栓症の可能性があるので、すぐに受診してください。
(6)肺動脈塞栓症
静脈瘤の中でできた血栓や深部静脈血栓が血流に乗り、肺動脈をつまらせることを肺動脈塞栓症といい、命にかかわることもあります。ただし深部静脈血栓症よりもさらにまれです。息切れ、運動時の呼吸困難、胸痛、血痰(けったん)などの症状がある場合には、すぐに受診してください。また突然の失神発作で発症することもあります。
| 以下のような症状がある場合はすぐに受診してください | ||||||||
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