美紀(仮名)さん、40歳。足の血管が浮き出ているのに気付いたのは、デパートの靴売り場でした。
鏡を覗きこむと、太ももから膝の裏側にかけて真っ青な血管が走っているのが目に入ってきました。裏側だったんで日頃は気が付かなかったみたいです。血管が浮き出ている以外、自覚症状はありませんでしたが、看護師の友人に相談してみました。
友 人 「たぶん下肢静脈瘤じゃない?」
美紀さん 「ええっ、これって病気なの?」
友 人 「足の静脈にある弁が壊れて血液が逆流するのが原因らしいわよ。足が重いとか、だるいという人が多いみたいだけど、症状がない人もいるみたいね」
美紀さん 「どうしたら治るのかしら?」
友 人 「一度、専門の先生に診てもらったほうがいいわよ」
美紀さんは友人に紹介してもらった病院で、ドプラ血流計による検査を受けました。皮膚の上から万年筆ぐらいの器具を当て、血液の逆流の有無を音で調べる検査です。皮膚表面近くを伏在静脈という血管が走っているそうですが、その分枝に逆流が見つかり、分枝静脈瘤と診断されました。
どんな治療が必要なのか不安な美紀さんでしたが、硬化療法で治療が可能ということで、後日外来で硬化療法を受けました。
治療後1年が経ちますが、今では静脈瘤は消え、ホッとした美紀さん。今はときどき、お風呂上りなど、鏡に後姿を映し、静脈瘤がないかどうか確認しているそうです
。
これは「分枝静脈瘤」の症例です。静脈造影像によって、大伏在静脈本幹に血管拡張はなく、分枝に静脈瘤があることがわかります。また深部静脈(浅大腿静脈)からの逆流も認められます。
*治療法の詳細は基礎知識のページへ。

静脈の逆流の有無はドプラ血流計で調べることができますが、3次元CT検査を行うと、どの血管が静脈瘤になっているかを視覚的に確認することができます。
