血管のしくみと下肢静脈瘤
2)筋ポンプ作用と静脈弁
静脈には逆流を防止するための弁(静脈弁)がついていて、血液が一方向にしか流れないようになっています。そして、足を動かしたときに筋肉が静脈を圧迫し、血液が上に押し上げられます。

からだのなかで最も下に位置するのが足です。したがって足から心臓に戻る血液は重力に逆らって心臓まで昇っていかなければなりません。それを可能にするのが「筋(きん)ポンプ作用」と「静脈弁(じょうみゃくべん)」です。
下肢の静脈は足の筋肉の奥を走行する深部(しんぶ)
静脈と筋肉の外の皮下を走行する表在静脈に分けられます。血液を心臓に戻すのに重要なのは深部静脈です。表在静脈は膝の裏側と、太ももの付け根(そけい部)で深部静脈に合流しています。その他、表在静脈と深部静脈をつなぐ
では、どのように血液が重力に逆らって心臓に戻っていくのかというと、静脈には逆流を防止するための弁(静脈弁)がついており、常に血液が一方通行になるような構造をしています。
そして、足を動かしたときに筋肉が収縮運動をすることで、深部静脈が圧迫され血液が上方に押し上げられます。逆に筋肉が緩むと深部静脈は広がり、下から血液を吸い込みます。さらに穿通枝を経由して表在静脈からも血液を吸い込みます。これが下肢静脈の正常な血液の流れであり、ふくらはぎが第二の心臓といわれるゆえんです。